見解編:デート延期・返信速度も明らかに落ちている。どうすればいい?
さて今日は、恋愛相談回答人シリーズ【QA→R】見解合わせの日です^^
今週のテーマは、こちらでした。
デート延期・返信速度も明らかに落ちている。どうすればいい?
もう一度相談文を振り返っておきましょう。
先日職場同期の女の子とデートしました。その場で2回目の約束をしていたのですが、彼女の予定が入っていたことがわかり延期に。以降のラインの返信速度も明らかに落ちています。
その後、彼女が別の同期の女の子Aと電話をした際に「〇〇くんとでかけた、次はみんなで行きたいねー」といったことを話していたそう です。(Aから聞きました)
直接断れないから遠回しに断りたいという認識でよろしいでしょうか?今後の連絡は控えた方が良いか等もご助言賜れますと幸いです。よろしくお願いします。
さて、もしあなたが彼と同じ立場なら、どんな対応を取るでしょうか?
・彼女の真意は?
・彼女は、同僚の話に出てきた「〇〇くん」とデキているのか?
・同じ会社で直接断りにくいから「遠まわしに 断りたい」と思っているのか?
・今後の連絡は控えた方がいいのか?
もし私が彼と同じ状況に立ったなら?
もう一度食事に誘うでしょう。
誘い方はその時々により変わってくるでしょうが、具体的にやることとしてはこの3STEPです。
■STEP1:自分の「中」だけに渦巻く妄想・予測・懸念・不安を手放す
■STEP2:一連の出来事をあらためて思い出し「外」と「中」を区別する
■STEP3:「これあの子と一緒だったら楽しそうだな」と思いついた何かにサラッと誘う
この1~3を数回繰り返すように思います。
1回でやめるか、 2~3回立て続けに誘うか、それはやってみて決めると思います。
詳しく解説していきましょう。
■STEP1:自分の「中」だけに渦巻く妄想・予測・懸念・不安を手放す
まず、この2つ↓
・彼女は、同僚女性の話に出てきた「〇〇くん」とデキているのか?
・同じ会社で直接断りにくいから「遠まわしに断りたい」と思っているのか?
これイリュージョンです。
頭の中の「彼女」という人形が、別の同期の女の子Aちゃん人形と話しています。
彼女という名の人形)は、〇〇君という名の人形と食事に行き、その子に惚れていたようです。
頭の中だけにあ る小さな人形の家(シルバニアファミリーのような)で、彼という名の人形と彼女という名の人形が楽しそうに食事をしています。
その2つの人形を動かしている人は、ほかならぬ相談者さんです。
そして、相談者さんは彼女という名の人形をおもむろに取り出し、悩むポーズを取らせています。
もう気づきました?
そう、相談者さん本人の頭の中で、壮大なストーリーが繰り広げられているだけなのです。
実際はのところは、何も分からないのに、さもこの壮大な人形劇が現実のように思い込んでいる状態。
それが、相談者さんの心理状態です。
「 自分」の中で「自分」が作りだした彼女が口にした「自分」が考えたセリフ「直接断れないから遠回しに断りたい」という言葉を現実の彼女の本音だと思い込んでいるのです。
そして、その幻想の言葉をもとに、今後その女性とどう接するべきかを決めようとしている。
とても滑稽だと思いませんか?
本当は、ただの男友達かもしれない。
本当は、ただ仕事の相談を持ち掛けられただけかもしれない。
本当は、「〇〇くんとでかけた、次はみんなで行きたいねー」と言ったけれど、この彼の片思いかもしれない
本当は、今は誰とも付き合う気がないかもしれない
本当は、本当は、本当は、、、、。
言い出せばキリがないほど、その憶測は増えていきます。
「本当のところは、本人に聞いてみないと分からない」
もっと言うなら「その本人すら、その真意に気づいてないこと」も多いです。
何が言いたいかって、現実を見ずに憶測だけで「次の行動」を決めても、いい方向に進まないことが多いってことです。
一旦、自分の中に渦巻く妄想・予測・懸念・不安を手放すのです。
■STEP2:一連の出来事をあらためて思い出し「外」と「中」を区別する
その手放し方は、それらが「自分の中で起こっているか?」か「自分の外で起こ っているか?」を判断することです。
〇職場同期の女の子とデートしました。
→これは、相談者さんの外で起こったことです。
実際に食事に行ったのですから。
〇その場で2回目の約束をしていたのですが、彼女の予定が入っていたことがわかり延期に。
→これも、外で起こったことです。
〇以降のラインの返信速度も明らかに落ちています。
→では、これはどうでしょう?
「返信速度が遅い早い」って誰の基準でしょう?
おそらく相談者さんが作った基準です。
「ちょっと前はもっと早く返信がきていたのに、今はそれ よりも明らかに遅い」と感じたのだと思います。
これって相談者さんが経験した返信速度を「これが彼女のデフォルトだ」と勝手に決めつけてる感じがありませんか?
はたまた、相談者さんの中で「女の子とトントン拍子に上手くいくときは、返事が24時間以内に届くものだ」という常識のような決めつけがあるのかもしれません。
でもこの経験値も、相談者さんの「中」だけの常識です。
そう考えると「返信速度も明らかに落ちています」は、現実ではないことが分かってきます。
彼女のデフォルトは、本来もっと遅いのかもしれない。
はたまた、気分で返信速度が変わ る。一定ではない。ムラがあるかもしれないわけですから。
〇その後、彼女が別の同期の女の子Aと電話をした際に「〇〇くんとでかけた、次はみんなで行きたいねー」といったことを話していたそうです。(Aから聞きました)直接断れないから遠回しに断りたいという認識でよろしいでしょうか?
→これはどうでしょう?
もうきっと分かりますよね?
そう、相談者さんの「中」で起きていることです。
同期の女の子Aが言ったセリフ「〇〇くんとでかけた、次はみんなで行きたいねー」は、確かに外部からもたらされた言葉です。
でも、このセリフを深読みして「他の男と出掛けた。な んか楽しそうだった感じが出てるよね」と読み取ったのは、相談者さんなのか同期の女の子Aなのか、きっとどちらかであり。
彼女自身ではないように感じます。
これらをまとめると?
〇相談者さんの中だけで起きていたこと
→返信速度が明らかに落ちた
→他の男とうまく行っている
→直接断れないから遠まわしに断りたいと思っている
〇現実で起きていたこと
→相談者さんと2人で食事に行った
→その日のうちに次の約束もした
→先約があったことに気づき、次の予定は延期or一旦キャンセルになった
→自分 以外の異性と遊んだようだが、どういう関係かは一切分からない
さて、もうあなたも気づきましたよね?
そう、今回の相談者さんは平たく言うなら「考え過ぎ」ているのです。
予期せず、ドタキャン(?)された。
さらにダブルパンチのように、また予期せず、他の男と遊んだと聞かされた。
この予期せぬパンチを2度連続で喰らった、その精神的ダメージが予想以上に大きなダメージを与えてきたのでしょう。
そして、さらにザワいてしまい「自分以外の異性と遊ん」でいたと聞いたから?
→他の男とうまく行っており、だから返信速度が明らかに落ちたのだ ろう
→他の男ができたから、遠まわしに断りたいと思っているのだろう
という壮大なストーリーが出来上がってしまったのです。
でも、相談者さん本人が「迷ってネットに相談するほど」判断に迷っている。
「迷う=イリュージョンの中にいることがほとんど」と言っても過言ではありません。
一方、実際に起きていることと言えば?
→相談者さんと2人で食事に行き、その日のうちに次の約束もしたほど盛り上がった(?)のでしょう。
→その後、先約があったことに気づき、次の予定は延期or一旦キャンセルになったが、実際にまた誘ったのでしょうか?
→自分以外の異性と遊んだようだが、どういう関係かは一切分からない状態だから、彼女が遠回しに断りたいかは判断がつかない。←これは当然の状態なんです。
判断がつかないなら?
どうすればいい?
■現実が教えてくれるんです
そのために
■STEP3:「これあの子と一緒にだったら楽しそうだな」と思いついた時に、サラッと誘う
これをするのです。
このくらいのスタンスが、1番うまく行きやすいです。
チャンスを逃さないってことです。
もちろん、可能性として「〇〇くん」といい感じになっている可能性もありますし、そうでない可能 性もある。
では、それをどうやって確かめるか?
その方法は限られています。
1.ストレートに聞く
「最近誘っても全然のってこないよね、彼氏でもできたの?」など
2.サラッと誘ってみる
OKを貰いたい貰いたいと画策して誘っても、重さが出るだけで良いことはありません。
気持ちの温度差が出ることは悪いことじゃありませんが、その温度差を感じれば感じるほど、気持ちが強い側は卑屈になっていくことが多いです。
悲しい気持ちになり、辛くなるのですから、仕方ないことかもしれません。
でも「拒否されるかも」「選ばれないかも」な んて思いながらも「僕と食事してほしい。お願い」とクレクレ君になっても、女性が喰いつくことは少ないのです。
女も男も往々にして「欲しがる人」より「与えてくれる人」を求めているからです。
気持ちが強い側にいる=クレクレ君ではありません。
気持ちが強い側でも、どちらにいても「僕と一緒に楽しもうよ。この映画好きって言ってたもんね」なんてスタンスで誘うことと「僕と食事してほしい。お願い」というスタンスで誘うこと。
大きく印象が変わることは、あなたも分かるはずです。
だからこそ、たとえば「あ、なんかよさげな雰囲気のカフェだな。入ってみたいな。でも一人 より誰かと一緒が良いかも」と思い、その時彼女の顔が浮かんだのなら、サラッと誘ってみる。
それが思いつきでもいいのです。
「唐突なんだけど今めっちゃいい感じのカフェ見つけたんだよね、今度行かない?〇〇も好きそうだし」などと誘ってみるのです。
これくらいのスタンスが、サクッと感が出て、相手も誘いに乗りやすかったりします。
こういう誘いを1度2度3度続けても、彼女が乗ってこないのなら?
おそらくね、分かると思います。
その断られ方で。
ああ、脈なさそうだなと。
友達として見られているなと。
分か らないのなら分かるまで誘い続けてもいいし「ストレートに聞く」を選んでも良いでしょう。
また「あ、この子と〇〇に行ってみたい」こんな気持ちに一向にならず、そもそも誘わないまま熱した気持ちが冷めていくこともあります。
想像の範囲にはなりますが、もし私なら1回か2回サラッと誘い、それでも判断に迷うようなら、聞く機会をあるときにストレートに聞いてしまうでしょう。
「好きな人でもできた?」「彼氏できた?」と。
そして、もしその答えがYESなら、それは残念なことですが、仕方ないです。
ベストは尽くしたのですから。
今は、彼女と付き合う縁はなかったっ てこと。
ただ、だからと言ってそれで何かしらの結論が出たわけではなく、1年後2年後10年後は分からないわけですから、今はスパッと切り替えて(彼女の選択肢を奪うことを辞めて)自分も「いま」を楽しむことに戻る。
そして、またいつか彼女と何かしらの機会があるのなら、それはそれで楽しみじゃないですか。
この先どうなるかなんて誰にも分からないのですから。
■現実は最もやさしい
「現実」という言葉には、いつしか「=手厳しいもの」というイメージがつけられたように思います。
でも、今回の相談者さんの事例もそうですが、憶測・イリュージョンの中に籠るほど恐ろ しいものはないように思います。
恐ろしいと言うと語弊がありますが、自分の嫌な方に持って行こうと思えばとても簡単にその方向に持って行けてしまう。
しかも、その妄想は相当恐ろしいものにもなり得るのです。
それが、頭の中のイリュージョンです。
また頭の中の妄想は、これまでの経験からくる未来しかないのですから。
とても狭い世界のように思えてならないのです。
でも、現実は違います。
1つ1つが、未知です。
どう転ぶか予想するなんて不可能。
予想外のことが連続で起きる。
良い事もあれば驚くこと、嫌な気持ちにな ることだってあるでしょう。
でも、それらすべてがあなた自身の新しい可能性に繋がっている。
嫌な気持ちになった出来事がきっかけで、新しい出逢いがあるかもしれない。
その出来事がどう転んでどんな未来に繋がるかは、誰も分からない。
それが現実=今なのです。
だからこそ、現実が最もおもしろい。
だからこそ、怖がらずに臆せず、憶測の力を借りることはやめて、恋愛でも現実を楽しんで欲しい。
そんな風に思っています。
■今回紹介した「現実を楽しむ秘訣」は、2つです
1. 日頃からイリュージョンを手放す練習をする(中と外 どちらで起きているかを意識する)
2. これまでの経験から得た常識を「本当か?」と問うてみる(今回で言うなら相談者さんの中にあった「返信速度と脈ありの相関図」ですね)
他にもいろいろありますが、今回の相談者さんはこの2つを意識するだけでも、だいぶ肩の力を抜いて彼女と接せられるんじゃないかと思います。
■今後の連絡は控えた方が良い?
勿体ないですね^^。
控えるなんて。
誘うにしろ、直接聞くにしろ、他の方法やそのタイミングを見計らうにしろ、まだ何も起きていない状態なのに。
自からバッターボックスをあとにするなんて、私はとても 勿体ないなと思います。