「好き」が生まれるReason whyの具体例①

「好き」が生まれるReason whyの具体例

「なに」よりも「なぜ」に、人となりが浮彫りになる

前回パートで、「人となり」が連想されやすいさまざまな話題を紹介していました。

「連想されやすい」というより「思わず連想しちゃう」という表現が正確でしょうね。

100年築の家に住んでいると言われるのと、高層マンションを購入して住んでいると言われるのと、3階建てのアパートの一室に住んでいると言われるの。

それだけで、その人のライフスタイルを人は勝手に想像し、勝手にその人の「人となり」まで決定打を出す人すらいるのですから。

(ここでいう「決定打」とは、その人と今後関わるかどうか)

そう、人はね、私も含め、もはやそういう思考の流れが癖づいちゃっているんです。

みんなそう。

でも、あなたが潤滑にコミュニケーションを進めていく上で、とても大切な事実を知っておく必要があります。

それが、その話題にでてくる

「なに(事実など)」よりも「なぜ(Reason why)」の部分に、人となりが浮き彫りになる

という事実です。

もっというなら、「なぜ」の部分に、人はその人の人となりの「真実味」を感じると言えるのでしょう。

たとえば、家の話。

30年築の一軒家に住んでいる人が、私の知人にいます。

大阪都心の真ん中あたり。

都心と言っても、昔ながらの商店街があり、あったかみのある街並みです。

東京でたとえるなら、阿佐ヶ谷や高円寺に近いと思います。

でもまあ、都心だから、大体のところにすぐに行けるし、徒歩で鶴橋にも行けます。

駅にも近く、とてもいい立地です。

彼女は、自宅の二階でヨガレッスンをやっています。

二階はとても窓が大きく、あったかい昼下がりの日差しの中で、ヨガにまつわるストレッチや瞑想を学べるんです。

とっても、気持ちがいい。

おそらく彼女は、街並みなども気に入っているのでしょうが、そういう古い家の木の匂い、砂壁が良い感じにか持ち出す温かさ。

さらは、昼下がりの日差しがあったかく、ほんのり差し込む大きな窓。

「そういうところに惹かれて、その家を選んだのかな」と思ったりもしました。

(私の勝手な想像ですがw)

そうやって、ゆっくり日差しを浴びながら、家に来た人とお酒を飲んだり、ヨガをしたり、大好きな猫とごろ寝したり。

そういう生活がしたかったから、この家にしたのかなと。

いま、勘のいい人は気づいたかもです。

そう、私がいま勝手に想像した「彼女が築30年の家に住む理由」を聞き、彼女の「人となり」を何かしら連想しちゃった人は多いんじゃないでしょうか?

「築30年の古い民家でヨガやってます」

と聞くだけとは、だいぶ違うんじゃないかと思います。

人は「なぜ」の部分、ようするに「Reason why」の部分に、相手の人となりを感じる。

そして、その後「その人が、どういう人なのかを知った気になる」のではないか。

この仮説は、もはや事実だと感じています。

その人の話すReason whyに真実味があればあるほど「本当にそう思っているんだろうな」と感じれば感じるほど。

また、事実や行動がそのReason whyを裏付けすればするほど。

「この人は、〇〇な人なんだ」と、自分の感じた「人となり」に太鼓判を押すでしょう。

さっきの彼女の例でいうなら「彼女は、ゆっくり暮らしている人なんだろうな」と思う人もいれば「いつも穏やかさを求めている人なのかな」と思う人もいれば。

「お金お金していなさそうだな。他のことに価値を置いてるのかな」と発想を飛ばす人もいるでしょう。

はたまた「そういうコンセプトでお店をやってるのかな。戦略家だな」と、まったく違う視点から、人となりを連想する人だっているかもだし。

「大阪に住んでるってことで、なおかつ、ちえさんの知人なら、よく笑う人なのかな?めっちゃ話し好きなのかも。2人でずっとピーチクパーチク喋ってそうwww」なんて、人となりを想像したのち、私との関わり方まで想像する人もいるでしょう。

その感じ方は、ひとそれぞれです。

ただ、ひとつ言えること。

それは「なに」を話しているだけじゃ、ここまで相手の連想・発想を刺激することはなかったってことです。

それイコール、相手の心に届いたってことですから。

昼下がりの日差しの中で、ゆっくり猫と一緒に身体を動かし健康になりたい人、集中力を高めたい人は、このReason whyに惹かれ、興味を持ち「もっと彼女と関わってみたい」と思うことだってあるでしょうからね。

いかがでしょう?

私のいうReason whyが、具体的に想像できてきたでしょうか?

今は、なんとなくの想像でオッケーです。

Reason whyの話し方の秘訣やポイントは、本書の後半で紹介していきますから。

今回は、ざっくり全体像を掴むというイメージで、

Reason whyを話すと、どんな感情が人の中に巻き起こるのか?

その体感を自身を通して味わってくださいね。

今は、大きな風船に抱きつくように、ざっくり全体を掴めたらオッケーです。

「ああ、これくらいの大きさなのね」と。「ああ、こういう感じなのね」と。

次回は、別の恋愛にまつわるReason whyの具体例をもうひとつ出しながら、予定していた

好きを「大好き」に変える「Reason why」の仕組み3つを図解にしてみた!

も話していきますね。

目次